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先日、私から見ると大叔母様にあたる方が亡くなりました。

不謹慎かもしれませんが、彼女のお葬式は世界で一番明るい、いいお葬式だったんじゃないかと思います。喪主のスピーチで参列者全員が笑い、最後は涙する光景なんて初めてです。

大叔母は数えで99歳。最後まで記憶もハッキリしていて、眠るように亡くなったとのこと。朝、母から連絡があって即効でお通夜と告別式に行くことにしました。出来るかぎりあんちゃんも連れて行こうと決めました。

夫に大叔母との関係を説明しても途中でこんがらがり、ゴメン、やっぱ分かんない、と言われた(笑)。

大叔母は即ち私の母方の祖母の妹にあたります。うん、やっぱり図でも書かないと分からない。普通ならお葬式に、ましてや小さい子連れではいかないくらい遠い親戚にあたります。
が、あんちゃんママの親戚はみんなかなり仲がよく、よく顔を合わせていました。妊娠中に大叔母に会ったきり、あんちゃんを紹介できていなかったので、大叔母があんちゃんの顔見たいわ~と言っている気がしたんですよね。

あんちゃんを抱っこした私が会場に着くと、係の人に「お孫さんですか?」と聞かれました。面倒なので、そうですと答えて着席。
会場には息子、娘世代、孫世代、ひ孫世代が勢ぞろいしていました。

99歳の方のお葬式、しかも直前まで元気にされていた方となると重苦しい雰囲気はなく、私が抱っこ紐のまま会場に着くとすぐに親戚一同に囲まれ、忙しいのにありがね~~と明るく声をかけてくれました。

そして大叔母の長男にあたる喪主は、告別式で私の知らなかった大正生まれの大叔母の半生を話してくれました。

東京生まれの東京育ちでおしゃれが大好き。女学校を卒業してからは和装を習得するために、専門学校へ。「しかし、学校を選んだ理由はどちらかというと学校の側にあった喫茶店だったらしい。」

そんな感じだったので「卒業制作はどうしたの?と聞いたらですね、外注したわ、って言うんですよ」
ここで参列者全員大爆笑。特に子供達は笑いが止まらない。

「外注って言ったって、お金はどうしたの?って聞いたら、○○おじさんのアルバイトした、って言ってましてね」

またもや大爆笑。しかし無事卒業てきたようでその後、姉(私の祖母)の結婚相手の同級生と結婚。しかし時代は戦争へ突入します。

「東京も空襲にみまわれ、慌てて群馬の駐屯地を目指して疎開を試みたそうなんです。しかし、途中で道に迷い、なんとか1日遅れでたどり着くと駐屯地は前日に空襲にあい焼け野原だった。もしあの時母が道に迷っていなかったら、こうして今日を迎えることはなかったでしょう。」

「戦後、子育てが落ち着くと、書道に切り絵、色々はじめてなかなかの腕前でした。さらに料理教室に通い始め、そのまま助手から講師になりました。ただ、料理の味はというと、、、うーん、美味しかったということにしましょう!」
さらに様々な微笑ましいエピソードが繰り広げられ、最後はこんなシンプルな言葉で締めくくられました。
「本当にこんなに沢山の人にきて頂いて母も喜んでいると思います。今日は本当にありがとうござました」

いつも明るくお茶目な大叔母に、そしてその人柄に惹かれて集った参列者に向けられたスピーチ。実際主催者側もここまで集まるとは想定外だったようです。

形式ばったスタイルからかけ離れていましたが、スピーチが終わった直後は会場は静まりかえり、それぞれが無言で思いを巡らせていました。

司会者の案内で一旦会場の外に出て、出棺前にお花を飾るため白い菊が配られました。さらに少し色づいたラン、最後はピンクの薔薇(!)まで配られました。お葬式は白のイメージでしたが、一同綺麗ね~と言いながら薔薇も飾り、気がつくと大叔母はお花畑で寝ているよう。

子供達はワイワイいいながら喜んで飾りつけています。お花がすっかり配られたところで司会者から「そろそろ蓋を閉めさせて頂きます。男性の方前にお願いいたします。」とアナウンスがあり、子供や女性は後ろへ。
お棺の蓋が閉じられていくのを見守りました。

そして気がつくとボロボロ涙が出てきて号泣していました。私だけでなく、さっきまで笑顔でお花を飾っていた子供達まで大声で泣き始め、さらに周りにいた参列者全員涙を流して泣いていました。

これで本当にお別れになってしまう、その悲しさが募り誰もが涙をこらえられませんでした。明るい雰囲気が一瞬で悲しみ包まれました。

無事出棺され、外の空気を吸いながら落ち着くと、大叔母のお葬式に出てよかった、悲しいがせめてお別れの挨拶が出来てよかったと思えるようになりました。誰からも愛され、飄々と生きてきた大叔母らしい、笑いと涙のお葬式でした。

しかもあんちゃん、式の間中熟睡。終了後にムクッと起き上がりお棺に横たわる大叔母にも目を開けたあんちゃんの顔を見せられました。泣いちゃうかドキドキしましたが、神妙な表情でしっかり大叔母を見ていました。

いつかあんちゃんに大叔母のこと、そしてこのお葬式の話しができたら、と思っています。

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